天心会全体

身体拘束廃止・虐待防止推進研修会を開催

  • 2021年10月27日

法人全体での「身体拘束廃止・虐待防止推進研修会」が10月20日に開催されました。例年、様々なテーマ、対象者を設定して開催している本研修会ですが、本年度取り上げたテーマは、介護報酬改定でも対応が求められている“カスタマーハラスメント”。利用者や家族からのハラスメントは、虐待や不適切ケアを引き起こす、直接的あるいは間接的な要因にもなりかねません。

 

法人全体としての取り組みが求められるなか、まずは指導的立場にある職員や、利用者・家族からの相談窓口になる職員約100名を対象に、「介護現場におけるハラスメント対策~管理職としての対応」をテーマに、会津鶴城法律事務所の小池達哉弁護士からオンラインでご講義を頂きました。

 

 講義では、ハラスメントの定義(身体的暴力、精神的暴力、セクシャルハラスメント)に始まり、それらのハラスメントが起きる背景や、法人として取り組むべき事前対策や発生後の対応について一通りお話を頂き、特に管理職に求められる役割について具体的に説明をして頂きました。

 

 受講した職員からは、「今までは自分の力不足がゆえに利用者から当たられていると思い悩むこともあった。こうして取り上げて貰えたことで救われた気持ちがした」などと切実な声や、「部下からの相談を待つだけではなく、自分から声を掛けたり、目配りしたりするなど努力していきたい」などの前向きな感想が聞かれました。

 

 ハラスメント対策は、職員の安全確保や労働環境の改善のみならず、安定的な事業運営、サービスの質向上、利用者や家族との信頼関係の構築にもつながると言われています。相手に伝わる説明の仕方ができているか、利用者や家族のニーズをきちんと把握できているか、情報が共有されサービス内容が統一されているかなど、ハラスメントを未然に防ぐための自己点検を行いながら、利用者や家族に満足して頂き、かつ職員も誇りとやりがいを感じられるよう努めて参ります。

 

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